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[ コラム ]

「住宅省エネ2024キャンペーン」とは?~SDGsのための補助金制度~②

前回はこちら【「住宅省エネ2024キャンペーン」とは?~SDGsのための補助金制度~①】

 


②先進的窓リノベ2024事業


住宅の断熱性能において、窓は重要な役割を果たします。夏の暑さにも冬の寒さにも強い家にすることで、一年を通して冷暖房の使用量が減り、省エネになります。

 

■補助対象

住宅に行う開口部(窓)の断熱性能を向上する事業です。

①ガラス交換

②内窓設置

③外窓交換(カバー工法/はつり工法)

④ドア交換 (カバー工法/はつり工法)

 

①ガラス交換

▽先進的窓リノベ2024HP「対象工事の詳細」より引用

本事業における「ガラス交換」とは、既存窓のガラスのみを取り外し、既存サッシをそのまま利用して、複層ガラス等に交換する工事をいいます。同じガラスであっても、既存サッシとの組み合わせにより、窓の性能区分が変わります。
※障子枠(ガラス+フレーム)のみを交換し、枠を交換しない、または新たに設置しない工事は、ガラス交換として取り扱います。
※ドア板の一部を構成するガラスを交換しても、本事業のガラス交換に該当しません。

対象工事の詳細【ガラス交換】|先進的窓リノベ2024事業【公式】 (env.go.jp)

 

お住まいの既存サッシによって、交換するガラスの種類が変わります。

・「金属製」サッシに取り付けられた単層ガラスを複層ガラスに交換したい場合
【リフォーム専用ガラス】(サッシ=「金属製」)
・お使いの二重窓のどちらかのガラスを交換する場合
【二重窓リフォーム品】(サッシ=「木製・樹脂製」「金属とその他素材との複合」「金属製」)
・その他一般的なガラス交換
【汎用ガラス】(サッシ=「木製・樹脂製」「金属とその他素材との複合」「金属製」)

 

 

②内窓設置

▽先進的窓リノベ2024HP「対象工事の詳細」より引用

本事業における「内窓設置」とは、既存窓の内側に新たに内窓を新設する、または既存の内窓を取り除き新たな内窓に交換する工事をいいます。ただし、外皮部分に位置する既存外窓(ドア)の開口面※から屋内側へ50cm以内に平行に設置するものに限ります。​
※開口面とは、外窓(複数のサッシで構成された出窓を含む)やドアを設置するために外壁に空けられた開口に対して、周囲の壁面を延長してできる面をいいます。

対象工事の詳細【内窓設置】|先進的窓リノベ2024事業【公式】 (env.go.jp)

 

外窓と内窓、二重にすることで家の気密性が高まり、冷暖房効率や防音性が向上します。また、内外の気温差が原因で発生する結露も、外気で冷やされる窓と室内の熱で温められる窓が分かれることで発生が軽減されます。その他にも、空き巣など犯罪者の侵入の障害となってくれることから、防犯対策にもつながります。

二重窓、二重サッシと呼ばれることもあります。

 

 

③外窓交換(カバー工法/はつり工法)

▽先進的窓リノベ2024HP「対象工事の詳細」より引用

本事業における「外窓」とは、住宅の外皮部分*にある開口部に設置する建具のうち、屋外から施錠できない建具をいいます。
 *外壁ライン上にある熱的境界をいいます。

 

なお、「カバー工法」とは、既存窓のガラスを取り外し、既存窓枠の上から新たな窓枠を覆い被せて取り付け、複層ガラス*等に交換する工事をいいます。

*複層ガラスとは、2枚のガラスで空気層を挟みこんだ二重構造のガラスです。間の空気層がクッションとなり、外気温を室内に伝えにくく、冷暖房で調整した室温も外に逃げにくくなります。内窓と異なり、あくまでも1つのサッシに1つの窓ガラスが取り付けられている状態なので、新たに取り付ける場合の設置スペースを考慮する必要がありません。

 

なお、「はつり工法*」とは、既存窓のガラスおよび窓枠を取り外し、新たな窓枠を取り付け、​複層ガラス等に交換する工事をいいます。

*「はつり工法」は工事期間が長くなりがちで、窓枠ごと取り外したまま工事が翌日に持ち越される可能性もあります。「はつり工法」を希望する場合は工事内容についてよく確認した方が良いでしょう。

対象工事の詳細【外窓交換(カバー工法)】|先進的窓リノベ2024事業【公式】 (env.go.jp)

 

 

④ドア交換(カバー工法/はつり工法)

▽先進的窓リノベ2024HP「対象工事の詳細」より引用

本事業における「ドア」とは、​住宅の外皮部分にある開口部に設置する建具のうち、屋外から施錠できる建具をいいます。
※外壁ライン上にある熱的境界をいいます。

対象工事の詳細【ドア交換(カバー工法)】|先進的窓リノベ2024事業【公式】 (env.go.jp)

 

 

■補助額

以下の要素の組み合わせによって決まります。

 

①住宅の建て方

※「戸建住宅」「低層集合住宅(3階以下の建物)」「中高層集合住宅(4階以上の建物)」の3種類

②設置する窓(ドア)の性能

③設置する窓(ドア)の大きさ

④設置方法

 

商品価格や施工費に関わらず、補助額は「定額」です。

例:外窓交換の場合

①「戸建住宅」

②「P(SS)【Uw1.1以下】」

③「大(L)〈2.8㎡以上〉」

④「カバー工法」

➡補助額は220,000円

 

※一戸当たり5万円から最大200万円までを補助。

※補助額が5万円を下回る場合は補助対象外となります。

例:ガラス交換の場合

①「戸建て住宅」

②「S【Uw1.5以下】」

③「小(S)〈0.1㎡以上0.8㎡以下〉」

➡補助額は7,000円

➡5万円に満たないので補助対象外

この場合、ガラス交換の補助金を適用させるには、補助金対象の他工事と組み合わせるなどして、補助金額合計を5万円以上にする必要があります。

 

★補助対象となる窓は、この事業の性能要件を満たすことが確認された製品に限ります。どの製品が該当するかは必ず施工業者にご確認ください。

 

■対象期間

契約日:工事着手日以前

工事の着手期間:2023年11月2日以降に着手した工事が対象

※窓(ドア)交換工事を含むリフォーム工事全体の着手日になります。例えば2023年10月30日から行っている工事で、窓の交換工事が11/3日に行われていたとしても、工事着手日は10月30日と考えられますので対象外です。

申請期間:2024年3月中下旬~予算上限に達するまで

(遅くとも2024年12月31日まで)

※補助金予算がなくなり次第終了となります。お早めのご検討をおすすめします!

 

 


③給湯省エネ2024事業


洗い物やお風呂など、家庭での生活に給湯機能は欠かせません。高効率給湯機はその名の通り、従来のガス給湯器よりも効率よくお湯を沸かせる給湯器です。省エネだけでなく光熱費の節約にも一役買ってくれます。

 

■補助対象

戸建て、共同住宅等によらず、以下の住宅に高効率給湯機を設置する工事。

※購入・工事・リース利用(既存住宅の購入を除く)に対して適用されます。

 

・新築注文住宅

・新築分譲住宅

・既存住宅(リフォーム)

・既存住宅(購入)*

*販売者が給湯器の交換をすることを条件に既存住宅を購入する場合、購入者を補助対象者とします。(不動産売買契約やその特約において、確認できる必要があります)
なお、未使用の対象機器が設置されている既存住宅を購入しても、機器の交換に該当しないため、補助対象となりません。

事業概要|給湯省エネ2024事業【公式】 (meti.go.jp)

 

高効率給湯器にはいくつか種類があります。この事業で対象となるのは以下の3つの給湯器です。

 

①ヒートポンプ給湯器(エコキュート)

電気を使ってお湯を沸かし、貯湯タンクに貯めて使用する高効率給湯器。

 

②電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯器(ハイブリッド給湯器)

普段はエコキュートと同じように電気を使用し、貯湯タンクのお湯を使い切ってしまった場合には、給湯速度が速いガスに切り替えてお湯を沸かす高効率給湯器。

 

③家庭用燃料電池(エネファーム)

ガスを使って電気とお湯を同時に作ることができる家庭用設備です。電気を作る際に発生する熱エネルギーを無駄にせず、お湯が沸かせます。

 

 

■補助額と上限額

①基本額に、②導入する給湯器の性能③撤去工事を伴う場合に応じて補助額が加算されます。

 

①基本額

導入する高効率給湯機に応じて定額を補助

※補助対象製品として登録されたものが補助対象になります。対象製品については施工業者等にご確認ください。

・ヒートポンプ給湯器:8万円/台

・電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯器(ハイブリッド給湯器):10万円/台

・家庭用燃料電池(エネファーム):18万円/台

 

 

②性能加算額

①の各給湯機に指定の要件を満たす性能が備わっている場合、2~5万円/台の定額を追加補助

対象機器の詳細【エコキュート】|給湯省エネ2024事業【公式】 (meti.go.jp)

 

 

③撤去加算額

①の給湯機の設置に合わせて行う撤去工事に対する補助

・蓄熱暖房機の撤去:10万円/台(2台まで)

・電気温水器の撤去:5万円/台(①で補助を受ける台数まで)

 

 

■対象期間

契約日:着工日以前

工事の着手期間:2023年11月2日以降

申請期間:2024年3月中下旬~予算上限に達するまで

(遅くとも2024年12月31日まで)

※補助金予算がなくなり次第終了となります。お早めのご検討をおすすめします!

 

 


いかがでしたか?

今回の補助金は前年度の後継キャンペーンとなっていますが、内容が変更になっている部分も多くあります。今回のキャンペーンが予算上限に達した後、また同じような補助金キャンペーンがあるとは限りません。対象となるリフォームをお考えの方は、この機会にぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか💁‍♂️

住宅省エネ2024キャンペーン【公式】 (mlit.go.jp)

 

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